スオミの話は特にしない。
繰り返し記しておくが、僕は三谷と山崎映画は死ぬまで劇場で見続け、ディスり続ける。アンチとして生きていくことにしてるんだ。
三谷は「芝居は好き」「テレビは物により好き」「映画はクズ」が基本理念で、面白いくらいブレてないんよ。芝居・ドラマ・映画が3つ揃ったのが97年「ラジオの時間」からで、あれから四半世紀、この考えは一度もブレてない。ある意味すごいね。
「スオミ〜」は、自らの支配下に置こうとする男性優位性と、マンスプレイニングに合わせることで生き延びる女性の心理行動を「笑いで包んだつもりの」映画である。トロフィーワイフに関するセリフが自虐的に出てくるが、そういう視点であることをバラしてしまったため、笑えなくなってしまった。
長澤まさみの七変化がウリだが、せっかく大芝居をしてくれてるのに、途中で飽きてしまう悪夢でもある。これは演出の問題。
「天国と地獄」って自分で言ったの? パクってケロっとしてるのがとにかく嫌なんだ。
僕の行った非東宝の劇場内は半分くらい埋まっていたが、クスリとも笑いが起きてなかった。これも悪夢だ。
「これ、舞台でやればいいんじゃね?」です。誰でも考えそうな感想だが。多分、そのほうが素っ頓狂な登場人物のドタバタで笑えたはずだ。勢いで押し切れば、辛口の印象も残る。
さらにスオミはいろんな女優でやればいい。初演はさしづめ宮澤エマだな。大竹しのぶ版とか満島ひかり版とか、今なら小池栄子版とか観たいぞ。
あぁ、話をしない、とか言ってやっぱりしちゃったよ。ち。

