
「ACIDE アシッド」を観る前に監督ジュスト・フィリッポの前作は「群がり」をNetflixで。苦手な題材とわかってるのに…。
添付の本国ビジュアルは「ツイスター」のように見えるが、イナゴです。ギチギチいってら。
フランスの田舎村。シングルマザーのヴィルジニーは、食用イナゴを繁殖させ、燻して小麦粉にする「養殖」を生業としている。高タンパクな“スーパーフード”だったが、すぐに現金化したい彼女の思惑に対し、品質や量をネタに安く買い叩かれる。二人の子供を育てる母親ヴィルジニーは、追い詰められている。そんなある日、イナゴが人間の血液で活性化していることに気づく。味も良くなり急激に数が増えるイナゴたち。ヴィルジニーは成功の兆しに心を躍らせるが…。
もちろんそんなにうまく行くわけがない。ホラーですから。イナゴ、増えます飛びます襲いかかります。ギチギチいってら。
家族の描き方がステレオなのと、決着が想定内なのは残念だが、終盤の破綻がハリウッド映画とは異なり、どうにも救いようがないので、見終わってもしばらく怖いのは面白かった。
虫嫌いは近寄らないほうがいい。
続きましては……

前作「群がり」がゲンナリだったので、「ACIDE アシッド」も嫌な予感が。
これまた洒落にならない世界の異常気候。南米を壊滅させた酸性雨がヨーロッパにも上陸してくる。酸性雨は人体のみならず車や建物も溶かしてしまう。人々は雲を避け逃げ惑う。フランス北部に住むミシャルは元妻と子供達と合流し脱出を試みるが、雨は容赦なく襲いかかる。
リアルなVFXが絶望的な状況を描出し、生き残るために他人をどう踏み躙っていくのか、自分達だけ助かればいいのか、などの問いかけが意識高いのだが、ハリウッド映画ではないので、逃げきれないのがストーリー的にはしんどい。人物の行動も納得し難いところが多く、「そっち行くなよばか!」と何度も思ってしまったのだが、結局それは監督ジュスト・フィリッポの狙い通り、なんだろうね。

