「トムとジェリー」は中国でも仲良く喧嘩していた。

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2021年3月17日 note

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実写合成のファミリーコメディとして、突如現れた「トムとジェリー」。中国では、アメリカと同時2月26日公開である。今なら配信直行になってしまうような企画だが、久しぶりに上海の劇場でアメリカ映画を観られる…というだけでもめっけものだった。しかも中身はひたすら無邪気なコメディで、舞台はコロナとは無縁の平和だった頃のニューヨークだ。なつかしさがこみ上げてきてしまい、胸が熱くなった。
トムとジェリーは子供の頃、毎日のようにテレビで流れていた短編アニメだ。「♬仲良く喧嘩しな」の歌詞もいまだに覚えているくらいだから、どれだけ刷り込まれたんだろう。おっちょこちょいの猫トムと、狡猾な鼠ジェリーの果てしない追いかけっこ。スラップスティックで破壊的な笑いに満ちたカートゥーンを見ながら、アメリカへの憧れをもっていたんだと思う。

MGMがハンナ/バーベラへの発注で創出されたこのキャラクターアニメは、ワーナーの買収によって版権が移ったので、今回の劇場版はワーナー映画だ。ワーナーといえばルーニー・テゥーンズで、実写合成と言えば「スペース・ジャム」と「バック・イン・アクション」があったよね。今回知ったのだが、「スペース・ジャム」の続編も今夏公開の予定でした。びっくり。トムとジェリーは近いようで実はルーニーではないのですね。別格です。この辺が混同しやすいw。ルーニー・テゥーンズはもう1本、ディズニーキャラとの共演した「ロジャー・ラビット」があるけど、これはもはやディズニーの物になってしまったようだ。思い返すとハンナ・バーベラプロのアニメ諸作も実写合成映画がいろいろあって、「フリントストーン」や「スクービィ・ドゥ」はなんだかんだで観てますね。こちらもワーナーに吸い取られた。

で、突如現れた実写合成の「トムとジェリー」だ。監督はティム・ストーリー。ジェシカ・アルバの出ていた「ファンタスティック・フォー」2本や、アイス・キューブとケビン・ハートのアクションコメディ「ライド・アロング」2本、さらにはアメリカ版リメイク「TAXI NY」を撮っている。アクション・コメディならお手の物ってところか。ピアニストになりたくてニューヨークにやってきたトムと新しい住処を探しているジェリーが、老舗ホテルに入り込み、新米ウェディングプランナー、マネージャー、結婚式を行うためにやってくるセレブらとからみ、大騒動をおこす、という話。
トムとジェリー以外の登場動物(おなじみの顔も)は魚や虫も含めすべてアニメでそのうち哺乳類はしゃべる。主人公のふたりは原則しゃべらないので、追っかけっこをしている間は、言語のやりとりがないから全世界老若男女誰が見ても笑えるのですね。これには中国の観客もハマってくれて、隣席の母子は大爆笑していた。
こういう“ちょうどいい”ハッピー映画が足りてなかったことに気づく。どうってこたぁないんだが、満足度は高かったね。
昔のアニメは今でいうものすごい人種差別が盛り込まれており、もう流すことができないような描写もあったりするのだが、今回はこれにエクスキューズするかのように、ありとあらゆる人種が出てきます。これはこれでちょっとやりすぎ。
キャストではドジだけどがんばる女の子としてクロエ・グレース・モレッツ。もう24歳か。居場所探し中、な感じです。「キック・アス」がもう11年前、「イコライザー」でさえ7年前なのね。
マイケル・ペーニャも久しぶりに悪い顔してました。

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