2年前の本が荷物の中から出てきた。読みかけたまま引っ越し用の段ボールに入れちゃったんだっけ。最近文庫化されて店頭に並んでいるのを見て、「あれ? 読んでないや」と慌てた次第。
「爆弾」(呉勝浩 講談社)は22年に刊行されたクライムスリラー。
中野の警察署で取り調べを受けているスズキタゴサクなる人物が「これから都内のどこかで爆発がある」と予言をする。直後、爆破が発生。署内はパニックになる。
情報を引き出すために繰り返される“交渉”が、本作のキモだ。事件に内包された「正義と悪」が次第に姿を表すのだが、決して警察が優位でも上位でもないところが面白かった。
文庫版あとがきに「CURE」の名が出てきて、あ、それはなるほどと納得もした。
続編も出てるのね。後回し。

