
「僕らの世界が交わるまで」をWOWOWオンデマンドで。
原題は「When You Finish Saving the World」=「君が世界を救い終えたら」とニュアンスが少し違う。
DV被害者シェルターを経営し社会貢献に現実を見る母と、ネットで自作音楽を配信し支持されることにプライドを感じる高校生の息子。フォロワーは世界中に2万人くらいいて、投げ銭ももらえる(ちょっとだけ)ため息子はアーティストで食える未来を思っている。母はシェルターにやってきた少年(息子と同じ年で父親がDV加害者)に、息子にはない自立の可能性を見出し過剰に肩入れし、次第にドンびかれる。息子は息子で、仲良くなりたい学友女子が政治や環境活動に注力していることを知り、全く興味のない政治色のある曲を作って気を引こうとする。
価値観の違いはあれどどっちもどっち。シニカルな笑いが滲んでいてとにかく可笑しい。自己肯定が強すぎるのがアメリカらしいね。
それにしてもダサい配信楽曲が、映画を面白くするフックになってるのがいいぞ。監督はなんとあのジェシー・アイゼンバーグ。自作のラジオドラマを元に脚本も書いたんだって。すごいな。
ジュリアン・ムーアが相変わらず巧妙。怪優になってきた。息子は「ストレンジャー・シングス」のフィン・ウルフハード。劇中の曲は自作だそうだ。へえ。
88分という尺がちょうど良くて、突っ込む前にあっさり終わってた。全体には甘い話なんだが、うまく逃げ切った。
独立系の制作で、配給がA24。好きそうだねー。

